もう10年以上前に部屋でちょっとした掃除をするために東芝のVC-Z3Lというハンディクリーナーを購入した。電気屋の店頭で見かけた時にコンパクトな本体にきれいな黄色のボディに一目惚れしてスペックなんか気にせずに衝動買いして今でも使っていたりする。
軽くて使いやすいんだけど、唯一の悩みが吸引力の弱さ。ちょっとポテチをこぼしたのを吸い取るとか、PCの通気口についている埃を吸うといった用途では十分なんだけど、カーペットを掃除した後を見てみると髪の毛とかが吸いきれてなくてかなり残っていたりする。また脱衣所の壁に付いた湿気を吸った埃などは全然吸えないので歯ブラシでこすりながら吸わないといけないのが少々不便。
まぁ掃除の時にコロコロも使っているので髪の毛も取れてはいるものの、コロコロにくっついている髪の毛の量を見るともう少し掃除機で吸えないもんかなと思って物色開始。
私が新しいハンディクリーナーに求めるのはこんな感じ。
- 充電式は吸引力が弱かったりバッテリがダメになったりすると面倒だからコード式が良い
- 現在のクリーナーよりも吸引力がある事。吸引力はカタログでは吸引仕事率として記載されているようだが現在のVC-Z3Lは65Wだったので倍くらいの130Wくらいは欲しい
- コードは足りなければ延長ケーブル使うけど本体に5mくらいあるといい
- 音は静かな程よいがVC-Z3L並の65dB程度ならとりあえずOK
- 価格はある程度許容するが5~6,000円くらいでおさまると良い
そんな感じで調べたところ、TWINBIRDの「HC-E251GY」と日立の「PV-H23-A」とパナソニックの「MC-D25CP-WA」の3つが目についた。
| 東芝 VC-Z3L | TWINBIRD HC-E251GY | 日立 PV-H23-A | パナソニック MC-D25CP-WA |
吸引仕事率 | 65W | 180W | 240W | 145W |
コード長 | 5m | 6m | 5m | 5m |
運転音 | 65dB | 75dB | 65dB | 69dB |
重量 | 0.99kg | 1.9kg | 2.1kg | 1.8kg |
消費電力 | 340W | 650W | 700W | 550W |
まずはTWINBIRDの「HC-E251GY」の良い所はこんな感じ。
- とにかくデザインが格好いい!
- 値段も格段に安い!
- アタッチメントが豊富
- 最近流行のサイクロン
- 電源ケーブルが長め
- ゴミの溜まり具合が一目瞭然
いきなりグラっときたんだけど、この辺が気になった。
- アタッチメントの長さ。フロアブラシは短くて良いが隙間ノズルが長すぎて部屋で使うには不便そう。逆に長いアタッチメントは部屋で使わないので邪魔
- 電源スイッチがスライド方式だがスライド方式には壊れやすいイメージがある
- サイクロン方式への不信感。会社にあるダイソンのサイクロン掃除機が頻繁に故障して何度も修理に出しているのでサイクロン方式に抵抗がある
- メーカーへの不信感。メーカーも部門によっては全く別物なので一括りにするのは偏見だが、以前TWINBIRD製のポータブル温冷庫で酷い目に遭ったのでどうも気がのらない
次に日立のこまめちゃんこと「PV-H23-A」の良い所はこんな感じ。
- 圧倒的な吸引力!
- 強力な吸引力の割に3つの中で最も静か
- 電源ケーブルが本体内に巻取り収納できる
- ゴミの溜まり具合が一目瞭然
- 本体下にローラーがあるので床に置いたまま使うことも出来る
なかなかそつのない作りに感じたがこの辺が気になった。
- 写真では小さな画像が載せられているので誤解しそうだが3つの中では一番大きい。でもコードが本体に巻き取れるようになっているのでその割にはコンパクト
- 誤差の範囲といってもいいくらいだが重量も3つの中では一番重い
- 強力な吸引力の代償でもあるが消費電力が高い
- ゴミがパック式というのは手間がかからなくて良いがランニングコストがかかるので私は嫌い。パックの中のゴミを取り出して捨てる人もいるらしいがそれはそれで面倒そう
- ちょっと見た目がおもちゃっぽい
最後はパナソニックの「MC-D25CP-WA」の良い所はこんな感じ。
- 3つの中では一番軽い
- 消費電力が少ない
- フィルターにティッシュをつける事によりフィルタ掃除が楽になる
- 自動巻き取り式ではないが本体下に余分なケーブルを巻いておける
- ゴミの溜まり具合が一目瞭然
ちょっと他の2つと比べるとインパクトに欠ける感じがするが気になるのはこの辺り。
- 私の選定基準は満たしているものの3つの中では一番吸引力が弱い
- ちょっと見た目がおもちゃっぽい
- 値段がやや高め
店頭で見かけたらTWINBIRDのを衝動買いしているだろうが、こうして調べてみると日立のこまめちゃんが見た目はいまいちだけど完成度は一番高く見える。しかし集塵量が少ないハンディ掃除機だと結構頻繁に紙パック交換が必要になりそうな気がするのが私にはどうにも許容出来なかった。
ちょっと消去法になってしまったが、まぁ結構パナは好きなメーカーだし、フィルタにティッシュをつけると掃除が楽だからと自分に言い聞かせてパナソニックの「MC-D25CP-WA」に決定。丁度楽天のエディオンでポイント10倍をやっていたので実質6,000円を切っていたのもちょっと背中を押したわけだが。
そして数日後に届いたわけだが、箱を開けて思ったのは…デカっ! 口コミサイトの書き込みではコンパクトという感想も散見したが、以前使用していたVC-Z3Lと比較すると明らかにデカい(以下参照)。
重さもVC-Z3Lの倍近いので持った瞬間のズシっとした重量感はなかなかのもの。とりあえず長時間の掃除に使用するわけではないので多少重たくても大丈夫だが、壁に付いた湿気を含んだ埃の掃除はちょっと大変かも。
とりあえずティッシュをフィルタ部分に被せてお試し開始。まずはVC-Z3Lでカーペットを掃除した後にMC-D25CP-WAで同じ場所を掃除してみる。ブラウンのヒゲ剃りのCMみたいな感じですな。やはり2kg近い重さは結構しんどい。
結果はVC-Z3Lで吸った後なのにそれ以上のゴミをMC-D25CP-WAが吸ってて軽くひいた。てっきり吸えてないのはカーペットに絡んだ髪の毛ぐらいかと思ってたが「どこにあったの!?」というくらいの埃も吸ってた。ゴミは青いボックスの中でも本体との境目あたりから溜まり始めるので、ゴミボックスを開ける時はゴミ袋の上で開けた方が無難でしょう。透明で中が良く見えるので気になってすぐにごみが捨てたくなるが、フィルタの方はティッシュでカバーしているのでゴミとティッシュを一緒に捨ててカバーの方をティッシュで拭いてお終いというのは手軽で◎。
音に関してはカタログ値通りでVC-Z3Lと同等。口コミではかなりうるさいと書かれている人がいるが、静かな掃除機を知らないのでまったく気にならなかった。
排気は本体後方から出るが、VC-Z3Lは本体後方の側面から出ていて私の使い方だと顔に向かって吹いてくることが多かったので後方から出てくれた方が私の場合はありがたい。
アタッチメントはフロアブラシと2WAYタイプのスキマノズルのみ。2WAYの方は先端をくるっと回すとブラシ付きのスキマノズルになるのだが、このブラシの毛足が結構長くてエアコンや空気清浄機のフィルタ掃除をする時に少しやりにくいのだが、この毛足の長いブラシはどこに使うのだろう? サッシのレールとかかな?
耐久性とかはまだ分からないが、不満だった吸引力も十分だなので重さが気になる事以外は満足です。
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