初回から最終回まで視聴率がずーっと上がり続けて最終回では42.2%を叩きだした怪物ドラマ。
ストーリーのテンポの良さ、分かりやすい敵味方、インパクトのある決め台詞、いつもギリギリの所をすり抜けるスピード感と原作もさることながらドラマスタッフの優秀さを感じた作品。
こういうのを見ると敵対する悪役って大事だとつくづく思う。第1部の支店長役の石丸幹二や騒動の渦中の宇梶剛士、第2部は言うまでもなく最大の敵となった大和田常務役の香川照之や伊勢志摩ホテルの倍賞美津子、金融庁の黒崎こと片岡愛之助とインパクトだけでなくしっかりとした演技力のおかげで見ている方も引きこまれてより一層半沢にやられた時の爽快感が増した気がする。机バンバンの小木曽みたいな小物も良かった。見ていてぶん殴ってやりたくなるほどムカついたのでやられてスッキリしたし(笑)
上戸彩については回を重ねる毎に好意的な記事を見る事が多くなっていったけど、私は大分慣れたものの最後まで何か引っかかるものが残った。けなげな感じは良かったけどやはりエピソード不足なんだよな。
最後は色々と物議をかもしだしたが、大和田を自分の掌中に収めて行内を完全掌握した頭取が上司にも平気で噛みつく半沢を危険視して遠ざけたというよりも、出向を命じられた東京セントラル証券に本店を脅かすとんでもない爆弾が燻っているために始末つけさせるために半沢を飛ばしたと考えたいね。
しかし銀行なんて監視カメラが常時稼働しているんだろうから、監視カメラの映像をチェックさせれば半沢が銀行の人間ではない近藤を行内に入れて、さらに金庫の中にも入れていたというのが簡単に発覚したような気がするんだが。それだけで半沢をクビにするなりどこかに飛ばすなり出来たでしょ。まぁそんなつまらない事をしたらドラマにならないか(笑)
原作には続編があるらしいのでドラマの方も続編が期待できそうですな。今回の半沢直樹の大ヒットで喜んでいるのは最近ドラマどころか全面的に数字が取れないフジだろう。「リーガルハイ」は前回も面白かったけどいまいち数字が伸びなかったが、半沢直樹のおかげで番宣をほとんどしなくても少なくとも初回の視聴率は20%超えも十分狙えるもんなぁ。
[0回]
PR